猫を保護したらやるべきこと

ペット

道端や公園で小さな猫と出会い「この子を助けたい」と思ったとき、わたしたちは一体どのような行動をとればよいのでしょうか?

はじめて猫を飼う、はじめて野良猫を保護するという方は、その突然の出会いに戸惑い、不安や疑問がたくさん浮かぶかもしれません。

そこで!この記事では、猫を保護したときにやるべきことをわかりやすく順を追って解説します。

ぜひ最後までお付き合いください。

 


1. 保護する前に確認したいこと

猫を見つけてすぐに連れて帰りたくなる気持ちはとてもよくわかります。

しかし、まずは「本当に保護が必要な猫かどうか」を見極めていきましょう。

  • 迷い猫や飼い猫の可能性
    首輪や迷子札がついていないか、体にマイクロチップが入っていないか確認しましょう。近所の方に聞いてみたり、周囲に飼い主がいないか情報を集めることも大切です。

  • 子猫の場合は親猫の存在も確認
    よちよち歩きの子猫の場合、近くに母猫がいることもあります。親猫が戻ってくる様子がなければ、保護を検討しましょう。

 


2. 猫を安全に保護する方法

本来猫は警戒心が強い動物です。

特に野良猫や慣れていない猫は、人間に対して強い不安や恐怖を感じています。

  • 自分の身を守る準備
    長袖や軍手を着用し、噛まれたり引っかかれたりしないように注意しましょう。

  • 優しく、静かに接する
    大きな音や急な動きは避け、ゆっくりと近づきましょう。子猫の場合はバスタオルや小さな毛布でくるんであげると安心します。

  • 箱やケージを用意
    猫は狭い場所を好みます。小さな箱やケージを用意し、そこに入れてあげると落ち着きやすいです。

 


3. まずは動物病院へ

猫を保護したら、できるだけ早く動物病院に連れて行きましょう。これは猫の健康だけでなく、あなたやご家族、先住猫の安全のためにも大切なステップです。

  • 健康チェック
    感染症やノミ・ダニ、寄生虫の有無、栄養状態などを診てもらいます。

  • 必要な処置やワクチン
    猫エイズや白血病などのウイルス検査、ワクチン接種、駆虫などが必要です。野良猫はなにかしらの感染症に罹っている場合がほとんどです。お家に先住猫がいる場合は感染症が完治するまで隔離しましょう。

  • 年齢や性別、避妊・去勢の有無も確認
    獣医師がある程度の年齢や性別、避妊・去勢手術の有無を判断してくれます。

 


4. 飼い主の有無を必ず確認

猫を保護した直後は、迷い猫や飼い猫の可能性もあります。知らずに飼い猫を連れて帰ると、所有権の問題やトラブルになることもあるので注意してください。

  • 警察や保健所、動物愛護センターへ届け出
    猫を保護した旨を必ず届け出ましょう。

  • SNSや掲示板で情報発信
    地域の掲示板やSNSで「猫を保護しています」と発信するのも有効です。

 


5. 猫が安心できる環境を整える

猫を家に迎える前に、安心して過ごせる環境を用意してあげましょう。

  • ケージや安全なスペースを確保
    最初はケージや段ボール箱など、行動範囲を限定した方が猫も安心します。

  • トイレ・フード・水の準備
    猫用トイレ、消化にやさしいフードや新鮮な水を用意してください。

  • 毛布やベッドでぬくもりを
    柔らかい毛布やベッドを用意し、猫が安心して休める場所を作りましょう。

  • 先住猫がいる場合は隔離を徹底
    感染症予防のため、完全に隔離できるスペースを確保しましょう。

 


6. 猫との距離の縮め方

保護したばかりの猫はとても緊張しています。特に成猫の場合はすぐに懐くことは期待せず、根気よく向き合うことが大切です。

  • 無理に触らず、見守る
    最初はそっと見守り、猫のペースで慣れてもらいましょう。

  • おもちゃやおやつで信頼関係を築く
    棒付きのおもちゃで遊びに誘ったり、おやつをあげたりして、少しずつ距離を縮めていきます。

  • リラックスした雰囲気を心がける
    猫は人間の緊張を敏感に感じ取ります。穏やかな気持ちで接してあげてください。

 


7. 子猫の場合の特別なケア

自力で食事ができない子猫は、2~3時間おきにミルクを与える必要があります。ミルクを与えた後は、ティッシュなどで陰部や肛門を優しく刺激し、排泄を促してあげてください。

 


8. 保護後の生活と心構え

猫との新しい生活には、思いがけない苦労や戸惑いもあるかもしれません。しかし、猫と一緒に過ごす時間は、かけがえのない宝物になります。

  • 根気よく、ゆっくりと信頼関係を築く
    すぐになつかなくても、焦らずに見守りましょう。

  • 困ったときは専門家や団体に相談を
    動物病院や地域の保護団体、動物愛護センターなど、相談できる場所を活用しましょう。

 

 

 

 


まとめ

猫を保護したときにやるべきことは、

  • 「動物病院で健康チェック」

  • 「飼い主の有無を確認」

  • 「安心できる環境づくり」
    この3つが基本です。

そしてなによりも大切なことは猫の気持ちに寄り添いながら、少しずつ距離を縮めていくことです。どんなに小さな命でもあなたの優しさと行動が、その子の未来を大きく変える力になります。

不安や迷いがあれば、どうか一人で抱え込まず、専門家や経験者に相談してください。

あなたと猫ちゃんの新しい毎日が幸せであふれるものになりますように、この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

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