新年度が始まり、ゴールデンウィークなどの長い連休が終わると、「保育園に行きたくない」と泣いたり、ぐずったりするお子さんが増える時期です。
保護者の皆さんも、朝から子どもが泣いてしまうと「どうしたらいいの?」と不安になったり、心が苦しくなったりしますよね。
この記事では、連休明けに多い子どもの登園しぶりや不安定な気持ちへの対応について、保護者の気持ちに寄り添いながら、具体的な対策や声かけのコツを詳しくご紹介します。
目次
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連休明けに登園しぶりが増える理由
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子どもの心の中で何が起きているの?
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よくある登園しぶりのサイン
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保護者ができる対応方法
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朝の声かけ・接し方のポイント
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保育園の先生との連携も大切
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登園しぶりが長引くときはどうする?
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保護者自身の気持ちのケアも大切
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まとめ
1. 連休明けに登園しぶりが増える理由
連休明けに子どもが登園を嫌がるのは、とてもよくあることです。
理由は主に以下の3つです。
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生活リズムの変化
連休中は家族と過ごす時間が増え、朝の起床や食事の時間も普段と違ってしまいがちです。
そのため、保育園の生活リズムに戻すのが難しくなります。 -
家族と離れたくない気持ち
長いお休みで家族とたっぷり過ごした後は、保育園に行くことが「さみしい」「不安」と感じる子が多くなります。 -
新しい環境へのストレス
新年度はクラスや先生が変わったり、新しいお友だちが増えたりと、子どもにとって環境の変化が大きい時期です。
連休で一度リセットされた気持ちが、再び保育園に戻ることで不安になりやすいのです。
2. 子どもの心の中で何が起きているの?
子どもは言葉で自分の気持ちをうまく伝えられません。
そのため「おなかが痛い」「眠い」「行きたくない」といった形で、心の不安やストレスを表現することがあります。
連休明けは特に、
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「また保育園で頑張らなきゃいけないのかな」
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「お母さんやお父さんともっと一緒にいたいな」
という気持ちが強くなります。
これは決して「わがまま」ではなく、子どもなりの「心のSOS」です。
3. よくある登園しぶりのサイン
登園しぶりは、年齢や性格によって表れ方がさまざまです。
よくあるサインをまとめました。
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朝になると泣き出す
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「おなかが痛い」「頭が痛い」と訴える
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服を着替えたがらない
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朝ごはんを食べたがらない
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保育園の話題になると黙り込む
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玄関で固まって動かなくなる
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保育園に着くと、保護者にしがみついて離れない
これらの行動は、子どもなりの「不安」や「甘えたい気持ち」の表れです。
4. 保護者ができる対応方法
1. 子どもの気持ちを受け止める
まずは「行きたくないんだね」「寂しいんだね」と、子どもの気持ちをそのまま受け止めてあげましょう。
「泣かないで!」「早くしなさい!」と急かすよりも、「そうだよね、寂しいよね」と共感することで、子どもは安心します。
2. 朝の準備をゆっくり進める
連休明けは特に、朝の準備に時間がかかることが多いです。
できるだけ早めに起きて、子どものペースに合わせてあげると、気持ちが落ち着きやすくなります。
3. 小さな「楽しみ」を用意する
「今日はおやつに好きなフルーツを入れようね」「帰ったら一緒に絵本を読もうね」など、保育園の後の楽しみを伝えるのも効果的です。
4. 短いお別れでスムーズに
登園時は「いってらっしゃい」「お迎え楽しみにしてるね」と、短く明るくお別れするのがコツです。
長々と引き止めると、子どもも不安が増してしまいます。
5. 朝の声かけ・接し方のポイント
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「大丈夫だよ」と安心感を伝える
「先生が待ってるよ」「お友だちもいるよ」と、保育園の楽しい面を思い出させてあげましょう。 -
「頑張ってね」より「楽しんできてね」
「頑張って」はプレッシャーになる場合も。
「今日はどんなことがあるかな?楽しみだね」と前向きな声かけがおすすめです。 -
スキンシップも忘れずに
朝のハグや手をつなぐことで、子どもは安心します。
6. 保育園の先生との連携も大切
連休明けの登園しぶりは、保育士さんもよく理解しています。
「今朝は泣いていました」「家でこんな様子です」と伝えることで、先生もより丁寧に対応してくれます。
また、保育園での様子を聞いてみると、意外とすぐに笑顔で遊んでいることも多いです。
「お母さんと離れるときだけ泣いている」という場合も多いので、心配しすぎなくても大丈夫です。
7. 登園しぶりが長引くときはどうする?
数日で落ち着くことが多いですが、2週間以上続く場合や、体調不良が続くときは、以下の対応をおすすめします。
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保育士さんや園長先生に相談する
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子どもの体調や生活リズムを見直す
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家庭でのストレスや変化がないか振り返る
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必要に応じて小児科や専門家に相談する
無理に登園させるよりも、子どもの気持ちを大切にしながら、ゆっくりと慣れていくことが大切です。
8. 保護者自身の気持ちのケアも大切
子どもが泣いて登園を嫌がると、保護者も「自分のせいかな」「ちゃんとできていないのかな」と不安になりがちです。
でも、連休明けの登園しぶりはとてもよくあること。
「うちの子だけじゃない」「みんな同じように悩んでいる」と思って、どうかご自身を責めないでください。
また、パートナーや家族、保育園の先生、同じ保護者同士で悩みを共有するのもおすすめです。
9. まとめ
連休明けの登園しぶりは、子どもにとっても保護者にとっても大きな試練です。
でも、それは「家族が大好き」「安心できる場所がある」からこそ起こる自然な反応です。
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子どもの気持ちを受け止めてあげる
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朝の準備や声かけを工夫する
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保育園の先生と連携する
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保護者自身の心も大切にする
これらを意識しながら、無理せずゆっくりと新しい毎日に慣れていきましょう。
子どもは少しずつ成長し、また元気に保育園に通えるようになります。
保護者の皆さんも、ご自身を労わりながら、毎日を過ごしてくださいね。
この記事が、少しでも保護者の皆さんの心を軽くし、明るい朝のヒントになりますように。
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