お子さまの初めての集団生活の場となる幼稚園。その入園面接は、保護者の皆さまにとっても大きなイベントです。「どんなことを聞かれるの?」「どう答えたらいい?」と不安な気持ちでいっぱいではないでしょうか。この記事では、幼稚園の面接でよく聞かれる質問と、その答え方のポイントを詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
幼稚園の面接ってどんなもの?
まずは、幼稚園の面接の目的について理解しておくことが大切です。
多くの保護者の方が「選ばれるための面接」と捉えがちですが、実際には園と家庭との相性を確認する場でもあります。先生たちは、お子さまやご家庭の雰囲気を知ることで、安心して園生活をスタートできるように準備しているのです。
また、面接はお子さまの能力を評価する場ではありません。基本的な受け答えや日常生活の様子を知るための穏やかなコミュニケーションの場です。
面接でよく聞かれる質問
保護者への主な質問
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志望理由
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通園方法(徒歩、バス、自転車など)
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お子さまの長所・短所
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好きな遊びや食べ物、嫌いな食べ物やアレルギー
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お子さまができること・できないこと(着替えやトイレなど)
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幼稚園に期待すること
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家庭の教育方針
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PTA活動や行事への参加可否
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おむつが外れているかどうか
お子さまへの主な質問
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自分の名前や年齢
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好きな遊びや食べ物
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誰と来たか
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朝食の内容
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幼稚園の名前
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絵本やイラストを使った簡単な質問
質問別・答え方のポイント
志望理由
ポイント
幼稚園の教育方針や特徴を理解した上で、「なぜこの園を選んだのか」を具体的に伝えましょう。
例:「貴園の○○という教育方針に共感し、子どもにもその環境で成長してほしいと考え志望しました。」
通園方法
ポイント
安全面や通園時のサポート体制も含めて、具体的に。
例:「徒歩で10分ほどです。雨の日は車で送迎予定です。」
お子さまの長所・短所
ポイント
良い面は具体的なエピソードを交えて。短所も「今後どうサポートしたいか」を添えると前向きな印象に。
例:「人見知りですが、慣れると元気に遊びます。園生活で少しずつ集団に慣れてほしいです。」
好きな遊び・食べ物、アレルギー
ポイント
普段の様子を素直に伝えましょう。アレルギーや苦手なことは正直に申告を。
例:「外遊びが好きで、よく公園で遊んでいます。卵アレルギーがあるのでご配慮いただけると助かります。」
お子さまができること・できないこと
ポイント
着替えやトイレなど、できること・苦手なことを具体的に。できないことは今後の目標も添えて。
例:「トイレはほぼ自分でできますが、着替えはまだ手伝いが必要です。」
幼稚園に期待すること
ポイント
園の方針に沿った内容を意識しつつ、ご家庭の希望も伝えましょう。
例:「集団生活の中で思いやりや協調性を身につけてほしいと考えています。」
家庭の教育方針
ポイント
「どんな子に育ってほしいか」「家庭で大切にしていること」を簡潔に。
例:「自分の気持ちを素直に伝えられる子に育ってほしいと考え、日々会話を大切にしています。」
面接準備のポイント
1. 願書の内容を再確認
面接では願書の内容をもとに質問されることが多いです。事前にもう一度目を通し、内容に一貫性を持たせましょう。
2. 園の見学やイベントに参加
事前に園の雰囲気を知っておくと、お子さまも安心できますし、面接でも具体的な話がしやすくなります。
3. 家庭で練習
特別な練習は不要ですが、名前や年齢、好きな遊びなど、簡単な質問には答えられるようにしておくと安心です。
4. 服装の準備
保護者もお子さまも、清潔感のあるきれいめな服装が基本です。園によっては普段着でもOKな場合もあるので、事前に確認しましょう。
面接当日の流れと心構え
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余裕を持って到着する
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挨拶や礼儀を意識する
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お子さまの緊張を和らげる声かけを
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面接官の質問には落ち着いて、誠実に答える
面接中だけでなく、待合室や帰り際の態度も見られていることがあります。普段通りの親子の様子を心がけましょう。
まとめ|不安は準備で安心に変えられます
初めての面接は、保護者の皆さまにとっても大きな緊張や不安があると思います。「うまく答えられなかったらどうしよう」「子どもが緊張して話せなかったら…」と心配になるのは当然です。
しかし、幼稚園の先生方が知りたいのは「マニュアル通りの完璧な親子」ではなく、「ありのままのご家庭やお子さま」なのです。できないことや苦手なことがあっても、正直に伝え、その上で「これからどう成長してほしいか」という気持ちを伝えることが大切です。
また、万が一ご縁がなかった場合でも、それはお子さまやご家庭が否定されたわけではありません。園とご家庭の方針が合わなかっただけ、と前向きに受け止めてください。
最後に: 幼稚園選びや面接に関しては、周りと比べず「その子に合った園・環境」を選ぶことが一番大切です。この記事が、少しでも保護者の方の不安を軽くするお手伝いになれば幸いです。
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